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2014年06月19日【第51回】

油で車が走る!バイオディーゼルのお話

使用済み油を再利用した燃料「バイオディーゼル」。

ちょっと前にも話題になりましたよね。
以前よりは普及率も高まりましたが、まだまだ身近な燃料とは言いにくいもの。
それでも、二酸化炭素の削減等、地球環境にやさしい燃料としては、とても未来ある燃料のひとつです。

実際にバイオディーゼルで走る車を見かけることもありますね。

今回は“これからの燃料”として注目されているバイオディーゼルについて紹介します。

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【バイオディーゼルってなんだっけ?】

菜種油・ひまわり油・大豆油・コーン油などの生物由来の油や、各種廃食用油(てんぷら油など)から作られる「軽油代替燃料(ディーゼルエンジン用燃料)」のことをすべてバイオディーゼルと呼んでいます。

軽油と比較すると、硫黄酸化物がほとんど出ないというメリットがあり、これが環境保全に大きな役割を担うとして注目されています。

 
 

【使用するメリットがたくさん!】

前述した硫黄酸化物がほとんどゼロという点以外にも、メリットがこんなにたくさんあるんです!

●二酸化炭素(CO2)の排出量がゼロカウント
食用廃油に含まれるCO2は、食用油の原料である大豆や菜種などの植物が、大気中から吸収したものだそう。
京都議定書によってバイオディーゼル燃料使用により発生するCO2は、地球環境中のCO2を増加させないと記述があり、地球温暖化防止、CO2二酸化炭素の削減に貢献できるとされています。

●90%以上のの高リサイクル率
100リットルの廃食油からはなんと約90リットルのバイオディーゼル燃料ができるんです。
地球の自然環境の中で繰り返し得ることが出来る再生可能なエネルギーとしては非常に高いリサイクル率であり、大変注目を集めています。

●排気ガス中の有害物質を大幅に削減
バイオディーゼル燃料は、硫黄をほとんど含まない半面、炭素・水素以外に酸素が含まれており、 排気ガス中のぜんそくやアトピーなどの原因と言われる硫黄酸化物や大気汚染の原因となる黒煙の発生量がとても少ないんです。
環境・安全の観点からも法律をクリアしており、公道走行可能な代替燃料です。

●一般のディーゼルエンジンに使用可能
市販のディーゼル車に使用することが可能です。
特別な仕様変更をする必要はありません。
※使用する際には申請が必要になります

●軽油と変らない燃費とエンジン性能&軽油引取税対象外!
燃料の比重や燃焼効率は軽油とほぼ同等です。さらにうれしいのが、軽油引取税は課税対象外であること!
現在、バイオディーゼル燃料100%使用であれば、軽油引取税は課税対象外となっています。
混合して使用する場合には課税対象となりますが、今後バイオディーゼル燃料が普及すれば、経費削減の大きな希望となるかもしれません。

 
 

【パワフルでエコで低燃費。こんなに良いことが!】

ディーゼル車が遅いと言われたのは昔の話!現代のクリーンディーゼル車は、ひとクラス上のガソリン車並み、あるいはそれ以上の性能を保持しています。
軽くアクセルを踏むだけで、力強く、かつ穏やかにスピードを上げられる仕様になっています。

さらに、様々な技術改新により、ガソリン車と比べてCO2の排出が少なく、エコカーとしての役割も大いに発揮!

また、ディーゼル車で使う軽油はレギュラーガソリンと比較し、1リッターあたり15~25円ほど安いため、自然に燃費がぐっとUP。

テクニカルな視点から言うと、レスポンシブでトルクフルだから一定の車間をキープしやすく運転時のストレスも軽減。
リラックスしたドライビングが実現できます。

 
 

【もちろん、デメリットもまだまだあります】

バイオディーゼル燃料のデメリットは、まだまだ改善されていないものが多数あります。現在は品質の安定化や安定した供給ができるよう研究・開発が進められています。

●品質が劣化しやすい
熱の影響や空気と触れることによりにより酸やスラッジ(固まり)を発生させることがあり、 バイオディーゼル燃料は品質が劣化しやすい性質を持っています。

●運行前の点検や定期的なメンテナンスが必要
バイオディーゼル燃料に不純物が含まれていると、燃料フィルターが詰まりやすくなります。

また、バイオディーゼル燃料は水と結びつきやすい性質を持っているため、結露等の発生により燃料フィルターの 目詰まりがまれに生じる可能性があります。
運行前点検、定期的な水抜き・交換が必要です。

さらに、バイオディーゼル燃料は天然ゴムを浸透・膨張させるため、燃料ホースを耐性の強い部品に変えたり定期的に チェックする必要があります。

●バイオディーゼル燃料の固形化
バイオディーゼル燃料の性質として、気温が0℃以下になると、 燃料中にロウ分(固形脂)が発生する可能性があります。
そのまま使用してしまうと燃料フィルターを詰まらせてしまう原因 となります。

寒冷地での使用に際しては、燃料フィルターの水抜き・定期点検など、より一層気を使う必要があります。

●給油できる場所が少ない
日本のバイオディーゼル燃料の位置づけは、世界にくらべるとまだまだ立ち遅れています。
日本ではガソリンスタンドでバイオディーゼル燃料を入れられる場所があまりないのが実情。

普及とともにガソリンスタンドでの供給問題も解消される見込みですが、時間がかかる問題でもあります。

●メーカー保証を受けられなくなる
バイオディーゼル燃料を利用するとメーカー保証を受けられなくなることがあるため、注意が必要です。

 
 

【バイオディーゼル燃料事業への取り組みが段々盛んに】

まだまだ課題の残るバイオディーゼル燃料ですが段々と事業での取り組みが積極化しています。

宮城県 塩竈市では、揚かまぼこの生産過程から発生する大量の廃油を、資源へと転換する “バイオディーゼル燃料(BDF)事業”に取り組んでいるそう。

また、京都府京都市はもう大きなプラントを建設し、一般家庭及び食堂等の事業所から排出されるバイオマス資源である廃食用植物油を回収してメチルエステル(バイオデイーゼル燃料)として再生し、本市のごみ収集車や市バスの燃料として利活用。

バイオマス資源の利用推進と同時に、二酸化炭素排出量削減に取り組んでいるそうです。

 
 

まだまだ発展途上のバイオディーゼル燃料ですが、ごみ収集ややトラックの燃料として使われることも多くなってきています。

もっと身近になるにはちょっと時間が必要ですが、日常的に使用できるようになれば経費もグッと抑えることができるかもしれません。

現在廃車を考えていて、今後のカーライフを設計し直そうとしている方にはとっても気になるところですね。
これからのバイオディーゼル燃料の発展に期待です!

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